HIMALAYAN(ヒマラヤ)411㏄物語

ロイヤルエンフィールド

無骨な野武士を思わせる「HIMALAYAN(ヒマラヤ)411cc」はインドに拠点を置く現在のロイヤルエンフィールド社が、初めて一から手がけた記念すべきモデル。今後のHIMALAYANは水冷450ccになってしまうので、希少な空冷単気筒アドベンチャーマシン「HIMALAYAN 411cc」のお話をいたします。

インドの人々にとってヒマラヤは聖地であり、1度でいいから訪れてみたい憧れの場所。そこで、どんなバイク歴の人でも運転できて、かつヒマラヤを走ることができる、シンプルでミニマムなパッケージのアドベンチャーバイクをと開発されたのが「HIMALAYAN(ヒマラヤ)」でした。

ヒマラヤを走るために、まさに「HIMALAYAN」は開発されたのです。

標高が高く、キツイ上り坂が続くヒマラヤでは、エンジンを回さなくても力強く加速する出力特性が必要。それを、ピストンの直径(ボア)に対して、そのピストンが上下する量(ストローク)が大きな、ロングストローク・エンジンで実現しました。そして411ccという特殊な排気量の謎。これはライダーのスキルにかかわらずヒマラヤを走れるように導き出されたものなのです。ボアとストロークの関係から、410ccでも412ccでもなく、排気量は411ccが良かったのですね。

俊敏ではありませんが、穏やかに力強く加速し、低中速の小気味良い鼓動感。
1軸バランサーが振動を低減し、安定した走行をもたらします。

フロントは21インチ、リアは17インチホイール、リンク式リアショックに、フロントサスペンションのロングストロークはしなやかな乗り心地で、悪路でも走破性は十分。
シート高は800㎜で足つきも良し。

ガソリンタンクは15リットル。燃費は30Km/L前後で最大航続距離450kmは行けそうです。

シャシーはハリス・パフォーマンスが設計。HIMALAYANのロゴ入りカバーは衝撃で外れないよう、ボルトでしっかりフレームに装着されています。

3種類のアナログメーターと液晶画面の組み合わせがユニークなメーター。

ウィンカーとテールランプはLEDですが、レトロ感を残しています。

ロイヤルエンフィールド社は2003年から「ヒマラヤン・オデッセイ」という冒険ラリーを開催しています。インドのニューデリーをスタートし、ヒマラヤ山脈を約半月掛けてロイヤルエンフィールドの車両で走破するもので、ルートには5600mを超す高地も含まれるというハードなラリーです。
長年にわたるラリーの経験より、次々と変化する天気や気温、路面環境に柔軟に対応するために、ライダーの相棒であるバイクは、タフでシンプルなのが一番という考えにたどり着いたのでしょう。
電子制御は敢えて多用しないヒマラヤ411ccは、このラリーで培ったノウハウが凝縮されています。

ほんの少しばかりですが、「HIMALAYAN411cc」の物語でした。

最後の空冷単気筒アドベンチャーバイク「HIMALAYA」は東京世田谷店でご覧になれます。
皆様のご来店をお待ちしております。

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